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ホイールの設定

 WX5には右手親指で操作する小さなホイールが装備されています。基本的には鍵盤型シンセの左側についているものと同じです。


両端がコントロール用ボタン、中側にサムフックとホイール。

 右手親指で操作する位置からEWIのピッチベンドセンサーを意識したのかもしれませんがWX5のホイールはバネが固いこと、他の運指をしながら右手親指で操作すること等からお世辞にも使いやすいとは言えません。微妙なコントロールをするのはかなり難しいです。あくまでも補助的に利用することになると思います。WX5ではホイールでコントロールできる情報は設定により4種類の組み合わせが選択できます。

ピッチベンドアップ/ダウン

 購入時はこの設定になっています。初心者等でリップセンサーのピッチベンド情報を無効にしている場合はこの設定が良いと思います。なおリップセンサーをモジュレーションに、ホイールをピッチベンドにするとEWI互換の設定になります。しかし前述のようにホイールが固いので簿妙な操作はしづらいです。(もっともWX奏者の鈴木明男さんはライブの時、ギターのチョーキング的フレーズをこのホイールのベンドでやってましたけど。)
 ホイールとリップセンサーの両方をベンドにしている場合でも、リップセンサーの感度をかなり小さくしてリップベンドでのベンド変化を少なくし(こうすると初心者でも安定した音程を出しやすくなる)、大きなベンドを得たいときはホイールを使う、といったベンドセンサーの使い分けが出来ます。

モジュレーション/ピッチベンドダウン

 ホイール上側がモジュレーション、下側がベンドダウンの設定です。ルーズリップ奏法ではリップセンサーでアップベンドしかかからないので、これを補完するための設定だと思われます。モジュレーションを利用してビブラート効果を得たり、リップでビブラートをかけない場合(または初心者でかけられない場合)もこの設定にするのが良いと思います。

コントロールNo.16/No.17

 GM規格ではNo.16/17は特に規定されていないのでホイールを操作しても何も変わりませんが、音源によってはこの番号に特定の機能を割り付けることができるため、その機能をホイールでコントロールをすることができます。VL70-mでは各種エフェクトの量やグロウル等の効果を割り付けることができます。音源側の設定次第ですがホイールの微妙な操作をしなくても劇的に音色を変化させることが可能なので、工夫次第でおもしろい効果が期待できます。私はVL70-m側でスクリームや、エフェクトのピッチシフターのDry/Wet比を設定したりしています(ホイールを押すとスクリームが効いたり、ハーモニーが出るようになります)。ただし音色ごとに設定をしなければならないため結構面倒です。

ブライトネスアップ/ダウン(コントロールNo.74)

 XG音源等コントロールNo.74に対応している音源であれば特に音色ごとの設定なしで音色の明るさをコントロールします。金管楽器ではバケットミュートをかぶせたような音になります。ホイール操作がしずらい問題はありますがプランジャーミュートのような演奏も出来ます。

Nov.21.1999作成、Mar.19.2002最終更新

 WX5 workbook
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